出典:Apple
2019年9月11日にiPad第7世代の発売が発表されました。発売日は9月30日。
これによりiPadのラインナップがiPad Pro、iPad Air(第3世代)、iPad(第7世代)、iPad mini(第5世代)の4つとなりました。
しかし、こうラインナップが増えると「自分はどれを選ぶのが最適なんだろう?」と迷ってしまいますよね。
そこで以下のアプローチでオススメのiPadを選んでいきます。
- 各iPadのスペックを比較
- 各iPadの特徴の比較
- 上記を踏まえて用途による後悔のないオススメiPad選び
iPad Pro利用者の自分が経験をもとに「好みや使用環境による…」というあいまいな表現はせず、ビシっ選びます。
また、iPad第6世代も含めて比較していきます。
iPadのスペック比較
本体サイズ、画面サイズ、スペック、価格をそれぞれ比較します。
本体サイズ比較
iPad Pro 12.9インチ | iPad Pro 11インチ | iPad Air | iPad (第7世代) | iPad (第6世代) | iPad mini | |
高さ | 280.6 mm | 247.6 mm | 250.6 mm | 250.6 mm | 240.0 mm | 203.2 mm |
幅 | 214.9 mm | 178.5 mm | 175.1 mm | 174.1 mm | 169.5 mm | 134.8 mm |
厚さ | 5.9 mm | 5.9 mm | 6.1 mm | 7.5 mm | 7.5 mm | 6.1 mm |
重量 | 631 g | 468 g | 456 g | 483 g | 469 g | 300 g |
※重量はすべてWi-Fiモデル
※左から「iPad Pro12.9」「iPad Pro11」「iPad Air」「iPad(第7世代)」「iPad(第6世代)」「iPad mini」
iPad Pro12.9インチとiPad miniは用途によって選びやすい大きさとなっております。
iPad Pro11とiPad Airでは画面サイズは違いますが本体サイズ、重さともにほとんど違いがありません。これはiPad Proにホームボタンがないためです。
iPad(第7世代)は本体サイズはiPad Airとほぼ同じですが、厚さがある分だけ少しだけ重量があります。
iPad(第6世代)についてはサイズは一回り小さいですが重量はほぼ同じです。また第7世代も含め無印いPadはiPad全種類の中で厚みが最もあります。そのため持ってみるとiPad Pro11やiPad Airに比べて中身が詰まってるような重さを若干感じます。
画面サイズ比較
iPad Pro | 12.9インチ/11インチ |
iPad Air | 10.5インチ |
iPad(第7世代) | 10.2インチ |
iPad(第6世代) | 9.7インチ |
iPad mini | 7.9インチ |
iPad Pro12.9インチとiPad miniは本体サイズと同様に大きさが極端に違うため用途によって選びやすいですが、9.7インチ~10.5インチの3機種はサイズが近いため悩むところです。
どの程度画面サイズが違うのか、画面部分のみを切り取った画像で比較します。
※左から「iPad Pro12.9」「iPad Pro11」「iPad Air」「iPad(第7世代)」「iPad(第6世代)」「iPad mini」
比べてみて分かるように意外と11インチ、10.5インチ、10.2インチ、9.7インチでサイズが違います。
とはいえ10.2インチでも十分なサイズがあるため、少しでも大きい画面がいい!というのでなければiPad(第7世代)でもあまり気にしなくてもいいかもです。
スペック比較
iPad Pro 12.9/11インチ | iPad Air | iPad (第7世代) | iPad (第6世代) | iPad mini | |
CPU | A12X | A12 | A10 | A10 | A12 |
ストレージ 容量 |
64GB |
64GB 256GB |
32GB 128GB |
32GB 128GB |
64GB 256GB |
CPUについてはどれも文句なしの性能です。iPad(第7世代/第6世代)のA10ですらゲームを快適にプレイできるほどのパワーを持っています。
ちなみにA10はiPhone7と同じCPUになります。
iPad Air、miniで使用されているA12はiPhoneXS、XRと同じCPUとなり、こちらはよりハイスペックのCPUです。重たいゲームやアプリも快適に動作します。
iPad ProのA12Xはそれよりさらにハイスペックとなりまさにプロ仕様といったところです。
ストレージ容量は悩ましいところではありますが、個人的な見解では64GBあれば十分です。
iPadの32GBでも用途によっては問題ありませんが、アプリや電子書籍をたくさん入れたり、動画をよく撮るのであれば128GBかiPad Airの64GBを選択したほうが後悔がありません。
価格の比較
なんだかんだ、一番気になるお値段を比較します。
価格はすべてWi-Fiモデルで税抜き表示です。
iPad Pro 12.9インチ | iPad Pro 11インチ | iPad Air | iPad (第7世代) | iPad (第6世代) | iPad mini | |
32 GB | – | – | – | 34800 | 37800 | – |
64 GB | 111800 | 89800 | 54800 | – | – | 45800 |
128 GB | – | – | – | 44800 | 48800 | – |
256 GB | 128800 | 106800 | 71800 | – | – | 62800 |
512 GB | 150800 | 128800 | – | – | – | – |
1 TB | 194800 | 172800 | – | – | – | – |
iPad(第7世代/第6世代)は廉価版という位置づけのため非常にお手頃価格に収まっています。
特にiPad(第7世代)に至ってはiPad(第6世代)よりも価格が抑えられているため、この2機種を比べた場合はiPad(第7世代)を選んだほうが安く済みます。
またiPad miniやiPad Airも性能を考えると非常にコストパフォーマンスに優れています。
iPhoneの最高モデルで10万円を超えるXSやXRと同じ処理性能を持ちながら、それぞれ4万円代、5万円代~購入できるのはすばらしいです。
iPad Proはお値段が高めですが、それに見合った性能があります。ですが、絵をゴリゴリ描いたり動画の編集をしたりしなければ、そこまでの性能は必要ありません。
価格が価格であるため、Proを選ぶのは明確な理由を持った場合となります。
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特徴の比較
iPad Pro、Air/mini、iPadの3つの特徴を比較して表にまとめました。
iPad Pro | iPad Air/mini | iPad(第6世代/第7世代) |
シルバー、スペースグレイ | シルバー、スペースグレイ ゴールド | シルバー、スペースグレイ ゴールド |
リフレッシュレート120Hz (ProMotionテクノロジー) | リフレッシュレート60Hz | リフレッシュレート60Hz |
FaceID | TouchID | TouchID |
Apple Pencil(第2世代)対応 | Apple Pencil(第1世代)対応 | Apple Pencil(第1世代)対応 |
Smart Keyboard対応 | Smart Keyboard対応 (Airのみ) |
Smart Keyboard対応 (第7世代のみ) |
USB-Cコネクタ | Linghtningコネクタ | Linghtningコネクタ |
4スピーカー | 2スピーカー | 2スピーカー |
イヤホンジャックなし | イヤホンジャックあり | イヤホンジャックあり |
ホームボタンなし | ホームボタンあり | ホームボタンあり |
Proのみの大きな特徴として、ホームボタンなしでFaceID認証、充電端子がUSB-C、Apple Pencil(第2世代)に対応、イヤホンジャックなし等があげられます。
よりスリムに、より画面サイズを大きくということでしょうが、ホームボタンやイヤホンジャックは好みが分かれるところです。
ホームボタンなしについては慣れれば特に困ることはありません。ですが、FaceIDはしっかり画面を見ていないと画面ロック解除できないため少し煩わしく感じるときもあります。困るほどではありませんが…。
またProだけの特徴として他にも、リフレッシュレートが120HzのProMotionテクノロジーに対応。そしてスピーカーが上下2つずつ、計4つ搭載されています。
ProMotionテクノロジーは画面の表示やペンでの入力がスムーズになる機能で、普段使いでは違いはあまり感じませんが絵を描くならあったほうがストレスなく操作できます。
なお現在のラインアップすべてでApple Pencilを使うことができます。以前はProのみだったためApple Pencilを使うためにはProを選ばなければなりませんでした。ですが今はどのモデルでも使えるためProの優先度は下がりませんた。
しかし、Apple Pencil(第2世代)はProのみ対応となりますので注意が必要です。Apple ちなみにPencil第1世代、第2世代の違いは充電、ペアリング方法が第1世代のLightningコネクタに接続して行うものから、本体横にマグネットで接続する方法に変更された点です。
iPad(第6世代)とiPad(第7世代)の特徴の違いは、第7世代のみSmart Keyboardに対応している点となります。
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用途による後悔のない選び方
各iPadの違いがある程度わかったところで、どのモデルを選ぶのが正解か用途を踏まえて各モデル事に「好みによる」、「用途を考えて…」等のあいまいな表現は可能な限りしないようご紹介します。
iPad Pro
こんな人は迷わずProを選びましょう。
・iPadを液タブとして本格的に絵を描きたい人
・動画や3D等の重たい処理をしたい人
・とにかく大きい画面でPCのように使いたい人
逆に言えば、この用途以外であればProである必要はありません。ゲーム用として使うとしてもiPad AirやiPad miniでもとても快適にプレイ可能です。さらに言えばiPad(第6世代)で十分だったりします。
12.9インチ?11インチ?
・家の中で本格的に液タブとして使うのであれば12.9インチ
・外でも絵を描いたり作業がしたいなら11インチ
・家の中だけで液タブとして使いたいけど予算が足りないのであれば11インチもアリ
液タブとして使うのであれば大きいに越したことはありませんが、11インチでも問題なく快適に使えます。
iPad Air
・最新のiPadを使いたい
・ゲームを快適にプレイしたい
・Proほどの性能は必要ないけど、大きい画面がいい
・どのiPadを選んだらいいか迷ってるけど、廉価版のiPad(第6世代)では性能が不安
新しくなったiPad Airは価格と性能のバランスが取れたモデルです。iPad(第6世代)でもゲームは快適にプレイできますが、より高性能なCPUを搭載しているのでどんなゲームでも問題なくプレイできます。
Proほどの性能は必要ないけど、iPad(第6世代)より画面も性能も少しだけいいものが欲しい場合はiPad Airで決まりです。
iPad mini
・小さめのタブレットがほしい
・外に持ち出す頻度が高い
iPad minは他のモデルと違ってコンセプトが容易のため選択に迷うことはないかと思います。とにかく小ぶりなタブレットが欲しい人はコレ一択です。
価格帯の近いiPad(第6世代)と悩むケースが考えられますが、その場合はiPad(第6世代)をオススメします。
理由は画面が大きいほうがタブレットとしての満足度が高いことが挙げられます。
iPad miniを選ぶのは、小さいタブレットが欲しいという明確な目的がある場合にしましょう。
iPad(第7世代/第6世代)
・性能にこだわらない人
・とにかくiPadが欲しい人
・子供用にタブレットを探している人
廉価版の位置づけのため34,800円~と破格の価格となっています。しかしだからと言って性能が悪いわけではなく、iPhone7と同等のためゲームもとても快適にプレイできます。
そのためモデルの違いは分からないけどとりあえずiPadが欲しいと思っている人にオススメです。
また子供用であれば動画サイトや知育アプリがメインかと思います。それらであればiPad(第6世代)以上の性能は不要です。
ただ、ストレージ容量が32GBでは少し心もとないため、たくさんアプリをインストールすることが分かっている場合は128GBを選択しましょう。
子供用であったり、少しゲームをしたり絵を描いたりする程度であれば32GBでも十分です。
なお、よほど大きな理由がない限りは第7世代を選ぶべきです。
理由は、第7世代の方が価格が安く新たにSmart Keyboardにも対応し、さらに画面サイズが少しだけ大きくなっているからです。
ストレージ容量の選び方
モデル選びが終わったら次はストレージ容量の選択です、
ここでもビシっとどの容量を選べばいいかご紹介します。
・大量の動画ファイルなどを保存するのであれば256GB以上
・そうでなければ64GBで十分
何か明確な理由がない限り64GB以上使うことはないため、64GBを選んで問題ありません。
しかし256GBにしても1万~1万5千円ほどの差なので、アプリを非常に多くインストールすることや動画ファイルを大量に扱うことが分かっているのであれば256GBを選択しましょう。
参考までに自分のiPad Pro 11インチ 64GBでの使用状況を画像でご紹介してます。
それなりにアプリを入れKindleで電子書籍も利用してますが、まだまだ十分に余裕があります。よほどヘビーな使い方をしなければ64GBで問題ありません。
iPad(第7世代/第6世代)のみストレージ容量が32GBと128GBから選択することになります。
32GBでは大きめのゲームを複数インストールするとすぐに溢れてしまうので、前述していますがたくさんアプリをインストールすることが分かっている場合は128GBを選択、子供用であったり少しゲームをしたり絵を描いたりする程度であれば32GBを選択しましょう。
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Wi-Fiモデル?セルラーモデル?
Wi-Fiモデルはインターネット通信がWi-Fi接続のみとなります。
セルラーモデルはWi-Fi接続に加え、モバイルデータ通信でのインターネット通信がが可能です。
どちらを選ぶべきか…それはWi-Fiモデルです。
これもセルラーモデルを必要とする理由がある場合を除きWi-Fiモデルを選択して問題ありません。
理由としては以下となります。
・iPadを使うのはWi-Fi環境下であることが多い
・もしWi-Fiがない場所でインターネット通信が必要になってもスマートフォンのテザリングを利用すればインターネット通信ができる
セルラーモデルはWi-Fiモデルに比べ1万5千円ほど高くなり、さらにデータ通信用のSIMを契約すると毎月費用が掛かかります。
ですので、iPad単体でインターネット通信が必要な理由がない限りWi-Fiモデルを選択しましょう。
iPad選びのまとめ
長々と書きましたがiPadの選び方をざっくりとまとめます。
・液タブとして本格的に使いたい
・とにかく大きい画面がいい
→iPad Pro 12.9インチ
・液タブとして本格的に使いたいけどそこまで大きくなくていい
・外でも使いたい
・12.9を買うのは予算的に辛い
→iPad Pro11インチ
・最新のiPadが使いたい
・快適にゲームがプレイしたい
・iPad Proほどの性能はいらないけど大きい画面がいい
・どのiPadを選べばいいか迷っている分からない
→iPad Air
・小ぶりのiPadが欲しい
・外に持ち出す頻度が高い
→iPad mini
・性能にこだわらない
・iPadがとにかくほしい
・子供用に欲しい
→iPad(第7世代/第6世代)
ストレージ容量
・iPad(第7世代/第6世代)は子供用や軽い使い方なら32GB、ゲームを複数やるなら128GB
・その他は明確な用途がない限り64GB
Wi-Fiモデル、セルラーモデル
・iPad単体でインターネット通信したい理由がない限りはWi-Fiモデル
iPadは種類があるように見えて利用用途やターゲットは割と明確になっています。是非ご自身にぴったりのiPadを選び、ともに快適なタブレットライフを満喫しましょう。